今回は勉強法の話です。
企業研修で毎週お邪魔している会社があるのですが、そちらの生徒さんの話です。
いつも授業をしている時間は昼過ぎでして、受講している社員の方は、その時間は仕事を中断して授業を受けます。
ただし、中には出張で社内にいない方もいらっしゃいますので、欠席の方も毎回いらっしゃるわけです。
長期出張する方もいるため、中には1ヵ月以上授業に出れないケースもあります。
全受講生が3ヵ月に1度TOEICを受けます。
その中で500点台から今は800点弱というところまで伸びている方がいらっしゃるのですが、不思議だったのが、この方の場合、長期出張が多くて、授業の出席率が低いにも関わらず、着実に伸びているということです。
てっきり、家で独自に勉強しているのだろうと思い、他の方の参考になればという気持ちから、どうやって勉強しているのか聞いてみました。
答えは「授業の宿題と仕事帰りに英単語の本のCDを聞き流しているだけ」とのこと。
正直驚きました。授業に出れなかった時でも、授業でやった解説のプリントや宿題をお渡しするのですが、それをやっているのと市販の単語集(Duoというやつです)に付属しているCDを仕事帰りに聞いているだけで、他には何もやっていないというのです。Duoのほうは毎日10分とかそれぐらいではありつつも数年続けているとのこと。
僕は、リスニングに関しては、ある程度の量を聞くことが必要だと思っています。また学習習慣をつけるという意味では、まずは無理をせずできるところから始めて、少しずつ増やすのがベストだと思っています。いきなり「毎日2時間ずつやる!」と気張るよりも「10分でいいので」続けるということです。通勤途中に勉強すると言っても行きも帰りもでは疲れてしまい、途中でやめてしまう可能性が高いでしょう。帰りだけ聞くというのは、続ける秘訣のようにも思いました。
学習がうまくいっている人の学習法には、学ぶことがたくさんありますね。