日本では英語力を示す指標としてはTOEICが一番使われています。
「いきなり会社の方針で全員500点以上を取れという指令が出た」
「600点取らないと昇進できない」
事情は様々ですが、英語総合即戦学校にもTOEICスコアアップを目指して色々な方が入ってきます。
入ってもらってから、一番最初にやることはその人の現状の英語力を精査して、その人に合ったスコアアップへの道のりを考えることです。
最初に文法や単語のレベルを測るために、レベルチェックテストをやるのですが「え?この人が400点しか取れてないのか」という人もいたりします。英語力自体は高いのにTOEICの点数にそれが反映されていないというケースです。TOEICの点数が自分の実力よりも低く出ている人はけっこういます。
それはなぜかというと、単純にテスト本番で自分の力が出せていないのです。
自分の力が出せていないと言ってもそれは本番に弱いとかうっかりミスが多いとかそういうことではありません。TOEICというテスト自体が特殊なところがあるからです。特に問題はリーディングです。
TOEICはマークシートの試験です。100問中何問正解したかで、点数が算出されます。ところが、リーディングの場合100問を答えるのに与えられる時間はたったの75分です。1問1分以下で解かなければいけない計算で、その結果、大多数の人は最後まで解き終わらずに終わってしまいます。じっくりと最初から解いていくと間違いなく時間が足りなくなるのです。時間があって、最後まで解ければもっと点数が出る人でも強制終了になってしまうわけです。
それを避けるためには、問題の難易度を意識しながら、簡単な問題から先に解き、難しいと思われる問題は徹底的に避けることです。問題を順番通りに解く必要もありません。最後の方にも簡単な問題は転がっているのです。最後に時間が足りなくなるとしても、残っている問題は一番難しい問題が数問という状態がベストです。
このようなテストのためのスキルを身につけるだけで、スコアアップをする人もたくさんいます。TOEICスコアアップのための秘訣は基礎的な英語力とテストスキルの2つだと思います。どちらが足りていないのか、それを測るために入学時のレベルチェックテストが大いに役立ちます。