研修が少人数だったこともあり、研修が終わってもその時のメンバーで何回か集まりました。
今でもそうですが、熊田のすごいところは、ナチュラルに人脈を作るのがうまいということです。人脈、人脈と目を血走らせて、交流会で名刺交換をしに行ったりする人もいますが、熊田の場合には単純に出会った人と自然に距離を縮めていきます。本人が人脈を作って利用しようと思っているのではなく、飲みに行くのが好きだったり、新しい人と話すのが好きだったりするために、自然とつながりができていくのです。これは僕にはなかなかできないことです。
10年以上も2人でやってこれているのは、お互いの性格や長所が全然違うことも一因だろうなあと思います。
こうして飲んでいるうちに、GEOS(僕らが勤めていた英会話学校)の授業では、英語は話せるようにならないよねという話から、文法と語彙を教える学校がなんでないんだろうという話になりました。
僕たちは、元々よし独立して稼いでやろう!という感じだったわけではありません。授業のコマ数も多く、別に収入に不満があったというわけでもないのです。実際、GEOSの中で文法のクラスをやりたいとかけあったこともありますが、会社の方針としては無理とのことでした。これからの時代、習い事ではなく、本当に仕事で英語が必要な人が増えてくるのにこんな習い事感覚の授業でいいのだろうか、と危機感を感じていました。そもそも会社としてやっていけるのだろうか、と(実際数年後に倒産しましたが)。
そこで、熊田の親戚が所有しているアパートの部屋が空いていて、借り手を探しているから、ちょっとそこでやってみないかという熊田の提案があり、教室を始めることになったのです。